賃貸経営とは、比較的安定して長期的な利益が期待できる資産運用方法の一種です。賃貸経営を成功させるためには、その賃貸経営全体の利回りを正確に把握することが大切です。

■利回りとは賃貸経営するために必要な資産に対する収益の割合を表す経営用語です
賃貸経営における利回りとは、経営するために投じた資産に対する収益の割合のことを指している経営用語の一つです。例えば、賃貸経営をするにあたって100万円の資金を投じ、一年間に20万円の収益を生み出した場合、その賃貸経営における年間の利回りは20%ということになります。

利回りの数値が高ければ高いほどに、それだけ経営効率に優れた家賃経営が行えていることを表しています。利回りとは、賃貸経営するための投資物件に関する売買情報で『注目の収益物件! 利回り20.08%!』などといったフレーズで必ず目にするものです。

ですから、賃貸経営するにあたって物件の利回りを理解することは必要不可欠であると言えます。利回りには大きく分けて表面利回り、実質利回り、想定利回りの三種類が存在します。

■表面利回りとは賃貸経営の対象物件を探す際にとりあえずの目安となるものです
表面利回りとは、一年間の家賃収入で得られた総額に対して物件価格を割った数字です。計算式は『(年間賃料の合計-支出)÷購入価格×100』となります。賃貸経営用の物件を探す際には、表面利回りがはじめの目安として一般的な指標です。しかし、あくまでも表面利回りは表面的な数値だけを考えてつくられた簡単な計算式なので、表面利回りだけで賃貸物件本来の資産価値を計ることはできません。

ですから、表面利回りから対象物件の候補を絞りだし、一つひとつ実質利回りを算出し出してから購入を検討することが基本的な流れとなります。

賃貸経営で期待できる利益全体を判断する指標である利回り

■実質利回りとは実際に得られるお金の金額に最も近い数値が出る指標です
賃貸経営に投資した資産全体に対して、諸々の経費を考慮した上で得られる儲けを表す指標を実質利回りと言います。実質利回りとは、他には手取り利回り、ネット利回りと呼ばれることがあります。経費を計算に含めるためにより実質的な利回りを計れることが実質利回りの特徴です。

実質利回りの計算式は、『(年間賃料の合計-支出)÷購入価格×100』となります。他の利回りに対して、実質利回りは最も実際に得られるお金の金額に近い数値です。ですから、賃貸経営に使う物件を購入する前には、必ず実質利回りを計算してから購入するようにしましょう。

■想定利回りとは経営する賃貸物件が常に満室だった場合に得られる収益全体を表す指標です
その賃貸物件が常に満室であった場合に得られる収益性の指標を表したものが想定利回りです。想定利回りとは、あくまでも実際に経営した場合にいくらくらいの収益が期待できるかという指標ではなく、経営している場合にいつも満員だったらどれほどの収益が得られるかという指標です。

ですから、想定利回りには現実的な物件の価値を考慮されてはいないので、想定利回りを土台にして購入する物件の検討をすることは大変危険です。あくまでも想定利回りはその物件で最高に期待できる利益の総額として受け止め、物件の実質的な価値は実質利回りを中心に判断することをおすすめします。

利回りとは、賃貸経営で期待できる利益全体を表す重要な指標です。それぞれの利回りを適切に理解することが、適切な賃貸経営を実現する第一歩となります。